3/2 今週の日経平均と来週の相場展望

日経平均チャート カブログ

今週の日経平均は続伸。週末に再び急騰し40,000目前まで上昇しています。週末日本市場終了後の先物では40,200程度まで上昇しており月曜日は40,000台で始まりそうです。来週金曜日のMSQに向けて41,000乗せがあるのか注目です。

日経平均のインディケータを見ると、RSIは過熱傾向継続、MACDは上昇トレンド継続、SlowStochasticsは過熱傾向継続しています。ボリンジャーバンドはやや縮小しましたがボリンジャーバンド+1σをキープしており金曜日の急騰で+2σ手前まで到達しています。中々調整せず異次元の上昇トレンドが継続しています。さすがにMSQ後は調整するのではないかと考えています。

ダウチャート カブログ

今週の米株式相場は高値停滞。ボリンジャーバンド+1σを下髭で何とかキープしていますがチャートは頭を押さえられてきておりさすがに調整入りが近いと思われるチャート形状となってきました。ただ、S&P500種株価指数は5100を超え今年15回目の最高値更新と勢いは衰えていないため簡単に下がるとも思えません。

ドル円チャート カブログ

為替(ドル円)はボリンジャーバンド+1σを割れてパラボリック陰転。下降トレンド入りを示唆しています。木曜日、日銀 高田審議委員の「2%の物価安定目標の実現が見通せる状況になってきた」という発言により一時140円台前半まで円高が進んでいましたが、金曜日に日銀の植田総裁が「2%の物価目標実現について見通せる状況には至ってない」との認識を示して火消。円安方向にまた急騰しましたがパラボリック陽転は成らず、その後押し戻されて現在は150円台前半まで再下落しています。もうそろそろ金利正常化の根拠となる春闘の賃上げ結果も意識され始めると思うのでここから本格的にトレンド転換するのか注目です。

今週の開示データは騰落レシオ(25日平均)は107%、裁定買い残高は1兆9,598億円(2/22)、信用倍率は3.77(2/22)となっています。裁定買い残は過去のピーク値(約1.5兆円)をブレークしており2兆円に迫る勢いです。普通であれば天井圏ですが異次元の上昇トレンド中で株価が史上最高値を更新しているのであたりまえですね(^^;) 新たに日本株を買い増して来ている投資主体(中東/中国等)がいると思いますのでどこまでピーク値が伸びるのか注目です。信用倍率は3倍台とこちらも過去のデータでは天井圏を示しています。騰落レシオは107程度で特に過熱感はありません。来週のMSQに向けて各開示データのピーク値がどのように変わっていくのか水準訂正がどの程度になるのか気になっています。

騰落レシオ カブログ
裁定買い残 カブログ

現在の日経平均株価のEPSは2,376円まで上昇しています。PERは16.80倍 ⇒ 39,911円となっています。これまでPERは16倍程度が上限となる状況が続いていましたが、17倍に届きそうな勢いです。史上最高値更新でPERの上限にも水準訂正が来ていると考えられます。ここからの上値の節目としてはPER17倍×EPS2,376円=40,392円程度が考えられるかもしれません。

来週は月曜日に「設備投資」、木曜日に「米地区連銀経済報告」、金曜日に「米雇用統計/失業率」等の発表があります。金曜日はMSQです。MSQに向けて41,000に到達するのか注目です。

経済指標カレンダ カブログ

【現在のポジション】

日経レバ(1570)買い

高値圏ですが今週もまだ下落の兆候はなく買いポジション継続。

季節的に例年であればそろそろ調整があると思うのですがまだまだ上昇トレンドが崩れる兆候はありません。ここまで上昇が続くと大きな調整も考えられるのでトレンド転換の兆候があれば臨機応変に利益確定したいと思います。