1/20 今週の日経平均と来週の相場展望

日経平均チャート - カブログ

今週の日経平均は続伸。中国市場で日経平均連動型ETFが売買過熱を理由に一時取引停止となった事をきっかけに、+2σを割る調整がありましたが+1σは守っています。週末は日本市場終了後の先物でまた+2σ近辺まで反発して終了しており、来週も36,000台から始まりそうです。

インディケータを見るとRSI、SlowStochasticsは過熱傾向継続でMACDも上昇継続、その他開示情報も天井圏を示唆する値が多く、いつ大きい調整があってもおかしくない状況ですが、まだまだ買いの勢いは衰えておらず、現在の状況では空売りは危険と思います。今週36,000前後でもみ合ったので空売りもかなり積み上がっていると思われ、来週の展開次第では踏み上げによりもう一段の上昇があるのではと考えています。

現在の株価の上昇を支えているのは新NISAよりも、中国/中東を含む海外からの投資が大きいようです。年初から海外勢は1兆円以上買ってきており、逆に個人投資家は売り越しています。海外勢の買いに対して個人の売りは株価上昇のパターンです。新NISAについては国内よりも、S&P500等の海外資産を年初から5000億円程度購入しているようで購入時の円売りにより最近の円安傾向を支えていると考えられます。

為替(ドル円)は円安トレンド継続で年初から+1σ~+2σのバンドウォークで上昇しています。日銀は「春闘で賃上げを確認する4月まで金融政策変更はない」にコンセサスが変わってきており、また、米国の金融政策も「利下げは時期尚早で4月頃が適当」となってきているので、まだ暫くは現在の円安傾向が続くと思われます。ただ、来週は日銀政策決定会合が予定されていますので、「タカ派発言」等の口先介入があった場合は一時的に円高に振れるかもしれません。その場合は日経平均も高値圏なので利益確定⇒調整入りの理由とされる可能性があります。

ドル円チャート - カブログ

今週の開示データは騰落レシオ(25日)は118%、裁定買い残高は1兆3,427億円(1/12)、信用倍率は3.95(1/12)となっています。裁定買い残は相場のピークの目安1兆5,000億円付近に近づいてきています。騰落レシオは上昇のやや停滞から落ち着いてきており、信用倍率も3倍台に下がってきています。これらは何れも、これまでのパターンでは天井圏が近いことを示唆しています。現在は買いが非常に強く、これまでのパターン通り下落するかどうかは分かりませんが、どこで天井となるか注目したいと思います。

騰落レシオ - カブログ
裁定買い残 - カブログ

現在の日経平均株価のEPSは2,281円で、PERは15.76倍 ⇒ 35,963円となっています。円安傾向を受けてEPSが上昇してきており、もしこれからも円安傾向が継続するなら日経平均株価を下支えすると思います。PERは大体16倍程度が天井圏と思われますので、こちらも天井圏が近いことを示唆しています。

来週は火曜日に「日銀政策決定会合」、火曜日に「米製造業PMI」、木曜日に「米GDP速報」他の発表があります。現在の円安傾向について日銀から何かコメントが出るか注目しています。

経済指標カレンダ - カブログ

【現在のポジション】

日経平均ブル2倍(1579)買い

ようやく調整が入りましたので+1σ付近で打診買い。もし35,000を割れれば全力買いと思っていましたが下がりませんでした。まだまだ上昇トレンド継続と考えていますが、天井圏が近いというデータも多く出ているので、ここから上での飛びつき買いも怖く難しい相場です。案外何も考えずに全力買いが正解かもしれませんがそこまでリスクはとっていません。(^^)

来週もどこで天井となるか注目していきたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする